生きづらさの正体がわかった日。そして今も模索中。

メンタル

誰かが泣いていると、まるで自分のことのように胸が締めつけられる。
ただ話を聞いているだけなのに、気づけば涙が出てしまう。
寝る前の小さな物音にも敏感で、なかなか眠れない夜。
嫌な空気を感じ取ってしまうことも多く、「なんでこんなに疲れるんだろう」と思っていた。
これは性格の問題じゃなく、“HSP”という気質だと知ったのは、ほんの数年前のこと。

HSPという言葉に出会ったきっかけ

私が自分をHSPかもしれないと認識したのは、ここ3年ほど前のことです。
SNSで「HSP診断」という投稿が話題になっていて、軽い気持ちでチェックしてみたら
驚くほど当てはまっていました。

そこから少しずつ情報を調べていくうちに、
「自分だけじゃなかったんだ」とホッとする気持ちと、
「じゃあ、この生きづらさは一生続くの?」という不安が同時に押し寄せてきました。

HSPとは?

HSP(Highly Sensitive Person)とは、「人一倍敏感な気質を持つ人」のことを指します。
音や光、他人の感情など、普通の人が気にならないようなことにも強く反応してしまう――
心理学者エレイン・N・アーロン博士によって提唱された概念です。
病気や性格ではなく、生まれ持った気質です。

“治るものじゃない”と知ってショックだった

正直、最初は「治るなら治したい」と思っていました。
人が気にしないことを気にしすぎて疲れるし、
人と関わるたびにエネルギーを消耗してぐったりしてしまう。
そんな自分が嫌で、どうにか変わりたかったんです。

でも、HSPは病気ではない。
だから「治す」対象ではなく、「付き合っていく」もの。
その現実を受け入れるまでは、少し時間がかかりました。

HSPとわかっても、劇的に何かが変わるわけじゃない

HSPという言葉を知ったからといって、
日常が急に生きやすくなるわけではありません。
相変わらず人の顔色をうかがってしまうし、
人の多い場所では疲れてしまう。
「私HSPなんです」と持病のように申告したりできないですからね。

でも、“苦手なことに無理して立ち向かわなくてもいい” と思えるようになったのは
大きな変化でした。

人との距離を意識するようになった

昔から付き合いのある友人たちとも、
どこか違和感を抱えたまま関係を続けていました。
「なんでみんな平気であんなに群れられるんだろう」と思うことも多かった。

HSPという自覚を持ってからは、
無理に合わせるよりも“距離を取る勇気”を持つようになりました。

私は、LINEの返信が遅いとそのことがずっと頭から離れなくて、ずっとモヤモヤしてしまうんです。
そんな一日中携帯見ないことある?さっきInstagramのストーリ上げてたのに、、、
相手は自分のタイミングがあって、特に悪気はないとは思うのですが、
私にとって、返信を待つ時間はいつも不安いっぱいでした。

極端なのですが今は自分から連絡を取ることはほぼ無いです。
連絡が来たら嬉しいので、即レスしますが笑
孤独よりも、自分をすり減らす関係のほうがつらい――
そう気づけたのは大きな収穫でした。

働き方への意識も変わった

以前は「組織の中で働くのが普通」と思っていましたが、
今は人に気を使いすぎる自分を責めるより、
個人で働ける環境を作ることを目標にしています。

自分のペースで、自分の感覚を大切にしながら働けるようになれば、
この気質は弱点ではなく、強みにもなる。
わざわざ合わない環境で働く必要ってあるのかな。
今在宅ワークとか企業とか昔よりも全然選択肢に入ってきているし。
自分のペースで仕事をしていきたい。
そう思えるようになりました。

おわりに― 繊細な自分と、まだうまく付き合えないけれど

HSPという気質は、今でも正直、生きづらいと感じることが多いです。
人の感情に敏感で疲れてしまったり、考えすぎて動けなくなったり。
「どうすればもう少し楽に生きられるんだろう」と、今も模索中です。

この気質は、一生治らない。それならば思いっきり振り切ってやろう。
苦手なところへは極力身を置かず、自分が心地よいと思えるところを
ひたすらに探し続けていきたい。
しょうがない。とあきらめられる自分へもっともっと変っていけたらと思います。

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