転職を繰り返して気づいた「自分に合う働き方」

メンタル

とりあえず働いてきた。お金のために

私はこれまで、いくつもの職場を転々としてきました。
理由は単純で、「自分が本当にやりたいことがわからなかった」から。

もともと働くこと自体は好きで、仕事=趣味のようなタイプ。
こだわりはなく、“仕事ならなんでもできる”と思っていました。

働く目的はもちろんお金のため。
給与が高い方を選ぶ、シンプルな基準で職を決めてきました。

ただ、不思議と物欲は少なく、
稼いだお金の多くは食事や交際費に消えていきました。

不動産営業でわかった「絶対に向いていない仕事」

新卒で最初に就職したのは、不動産の営業職。
外でお客様に声をかける仕事で、毎日が緊張の連続でした。

その経験からわかったのは、
「屋外での仕事は絶対に無理」ということ。
日光が苦手で、人混みに疲れ、体力も続かない。
そもそも人から注目されることがとてもストレスになる。
どんなに努力しても、体と心が拒否していました。

“苦手を克服すれば強くなれる”と信じていたけれど、
この仕事で初めて「努力ではどうにもならないことがある」と気づきました。

大学の事務職で感じた「人との距離感」

次に働いたのは、大学の事務職。
知り合いからの紹介で働くことになりましたが、
親しい人と一緒に仕事をする難しさを学びました。

ランチタイムは必ず一緒にが一番きつかったです。
連れて行ってもらってるので毎回ご馳走してくれましたが、
休憩時間がそのお食事で潰れてしまい、、、
ランチ中も無言でいる訳にはいかない為、毎日話題を考える日々、、、

気を使いすぎて断れない、言いたいことも言えない。
「人との距離感」が近すぎると、仕事も人間関係もやりづらい。
それがはっきりとわかったのがこの職場でした。

コールセンターで学んだ「頑張りすぎる自分」

その後はコールセンターへ。
ここで感じたのは、“真面目な人ほど損をする環境がある”という現実でした。

どれだけ頑張っても、隣でサボっている人と給与が同じ。
コールセンターは着席して受電可の状態にした順番で電話が回ってきます。
その為離席して再度受電可にすると順番がリセットされて一番最後になるんです。
そうやって全然電話に出なくて1日中待ちの状態でいる人もいました。
一生懸命働くほどやるせなくなり、
「この先もこの仕事を続けるのか」と思うと心が重くなりました。

周りの仕事への意識レベルが低すぎて、やりがいも感じられない。
ここで、私は「頑張ることが無駄に感じる環境では長く続けられない」と悟りました。

保険業界で気づいた「興味のない仕事はつらい」

次に就職したのは保険代理店。
営業も事務も経験しましたが、ここでは「興味がない仕事は続かない」と痛感。

そもそも保険という分野に関心がなく、
心からおすすめできないものを売るのは、
私にとっては嘘をついているような苦しさがありました。

さらに、事務職では会社のレベルが低く、
全然効率化を考えない、無駄な作業をひたすら手動でする毎日。
何か提案すると”じゃあお願いね”と丸投げ。
年配の方が多い職場だったため、新しいことを提案しても結局”前の方がいいね”と。
なかなか新しいシステムを受け入れようとしない。
頑張っても何も変わらない環境にやる気を失いました。

「頑張らずに仕事をすることは私には無理」
だからこそ、頑張る価値のある環境に身を置きたい――
そう思うようになりました。

転職を繰り返して見えた“私の軸”

これまでいくつもの職場を経験してきて、
ようやく「自分にとって働きやすい環境とは何か」が少しずつ見えてきました。

私は“やりたいこと”よりも、
“やりたくないこと”を明確にしてきた気がします。

日光の下で働くのは苦手。
人と近すぎる関係では疲れる。
興味のないことには全力を注げない。
そして、真面目な人が損をする環境では長く続けられない。

これらの経験が、「自分に合う働き方」を見つけるためのヒントになりました。
転職を繰り返すことは、決して無駄ではなかったと思っています。

そしてもう一つ気づいたこと。
それは、“自分のタイミングでお手洗いに行ける環境”が、実はものすごく重要だということです。

外回りの営業時代は、そもそもトイレが見つからない。
コールセンターでは、行くたびに上司の許可が必要で、
回数まで気を遣うこともありました。

働いていると、ストレスからお腹が痛くなったり、吐き気を催したり――
「行きたい時に行けない」という小さな我慢が、
積み重なると心身の負担は想像以上でした。

だからこそ今は、自分の体調やリズムを大切にできる働き方を選びたい。
誰かのペースではなく、自分のペースで働く。
それが、転職を重ねてようやく気づいた“私の軸”です。

おわりに:結果、個人で働くのが一番いいと思った

転職を繰り返してわかったのは、
結局「個人で仕事をしていくのが一番いい」ということでした。

自分が頑張った分だけ結果が返ってくる――
そんなシンプルで誠実な仕組みが、いちばん性に合っていると感じます。

そのために今は、司法書士の資格勉強に取り組んでいます。
将来的には、自分の事務所を構え、
自分のペースで、誠実に仕事ができる環境をつくることが目標です。

誰かに合わせる働き方ではなく、
“自分らしい働き方”を自分の手で選び取る。
これが、私が転職を通してたどり着いた一つの答えです。

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